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9月から始まる2018 FIFAワールドカップロシア アジア最終予選前、最後の代表戦となるキリンカップサッカー2016決勝のボスニア・ヘルツェゴビナ戦(吹田)が明日7日に迫った。大阪・キンチョウスタジアムで行われた前日練習にも、負傷した本田圭佑(ミラン)と香川真司(ドルトムント)は参加しておらず、両エースの欠場は確定。ヴァイッド・ハリルホジッチ監督が5日の公式会見で語った通り、他のプレーヤーにチャンスが欧州相手にどのような対応を見せるかが重要になってくるだろう。
スタメン予想は難しいが、指揮官が「システムは大きく変わらない」と話したように、今回も4-2-3-1を採用するのは間違いなさそうだ。
GKはこれまでの流れを考えると、2次予選の6試合に先発した西川周作(浦和レッズ)が出ると見られるが、ブルガリア戦(豊田)で好パフォーマンスを示した川島永嗣(ダンディー・U)が連続出場する可能性もゼロではない。そこは状況次第だろう。
最終ラインは吉田麻也(サウサンプトン)と森重真人(FC東京)の両センターバックの2戦連続スタメンが有力視される。問題は左右のサイドバック。これまで2連戦の時はメンバー入れ替えとなるケースが多かったが、今回はブルガリア戦では切れ味鋭いパフォーマンスを見せた酒井宏樹(ハノーファー)と長友佑都(インテル)のコンビがそのまま出るのではないか。酒井宏は「相手は球際が強いからそこは負けないようにしたい」と意気込みを新たにしており、今回はまず守り重視の姿勢を取るようだ。
ボランチはキャプテン・長谷部誠(フランクフルト)を軸に、柏木陽介か遠藤航(ともに浦和)、あるいは原口元気(ヘルタ・ベルリン)のいずれかとの組み合わせになる。柏木は前回90分フル出場していて疲労が気になるが、やはりブルガリア戦の流れを踏襲する意味で、柏木が有力。彼には大きな展開で相手をかく乱する仕事が求められる。
2列目は清武弘嗣(ハノーファー)、左FWの宇佐美貴史(ガンバ大阪)は確実。右サイドはブルガリア戦に先発した小林悠(川崎フロンターレ)、途中出場した浅野拓磨(サンフレッチェ広島)、ヘルタ・ベルリンで主にこのポジションを担っている原口の3人という選択肢もある。前回、小林悠があまりインパクトを残せなかっただけに、浅野のスタメン抜擢の可能性が大。「20歳でボスになった」とハリルホジッチ監督に言わしめた彼が先発でどこまで仕事ができるかは非常に興味深い点。これは最終予選に向けても大きなテストになりそうだ。
そして、1トップは代表通算50ゴールに王手をかけている岡崎慎司(レスター)が不動だろう。本人も「(ゴールを)取りたい。自分は来シーズンが勝負だと思ってるし、上に行くチャンスがあると思うから、いい形で今シーズンを締めくくりたい」と強い決意をのぞかせた。この日は滝川第二高校時代の恩師・黒田和生監督(現チャイニーズタイペイ・ユース育成統括)が練習場を訪れ、岡崎と金崎夢生(鹿島アントラーズ)を激励。後半からは2人が3月のアフガニスタン戦(埼玉)以来の2トップを組むことも考えられる。ガツガツ感を前面に押し出した彼らの泥臭いプレーはぜひ見てみたい。
いずれにせよ、本田と香川が不在でも、チームのセンターラインは大きく変わらない。攻撃面では清武や長谷部が岡崎にどれだけいい形でチャンスボールを集められるかが1つの重要なカギになる。清武と長谷部は2013-14シーズンにニュルンベルクで1シーズンをともに戦っていて、タテ関係に慣れている。長谷部ならば清武を最大限サポートできるはずだ。吉田も「キヨは賢くて、いいボールも出せるし、やるべきことも理解している。僕はやりやすい」と4年前のロンドン・オリンピックでともに戦った後輩に絶大な信頼を寄せていた。彼をセンターラインに陣取る経験豊富な選手たちがどうサポートするか。そこも攻撃を機能させる重要な要素だ。真ん中のラインが崩れなければ、初先発有力の浅野、地元凱旋となる宇佐美も自分の色を出しやすい。若いアタッカー陣の力をうまく引き出してほしいものだ。
守備面は吉田と森重を軸としたハイボール対策が肝心だ。ボスニアのエースFWミラン・ジュリッチ(チェゼーナ)は198センチの高さが第一の武器だが、足元のスキルも決して低くない。高さばかり気にしていると痛い目に遭うこともあり得る。長谷部も「失点ゼロが次のゲームのポイントの1つ」と語気を強めている。そうすることで最終予選への自信と手ごたえが深まるはずだ。
本田・香川不在でも見る者が納得できるような内容と結果を、日本代表が大阪の地でもたらしてくれることを期待したい。
文=元川悦子
SOCCER KING
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160606-00452206-soccerk-socc
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